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分卷阅读192

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「彼の御魂、なにを付けたの?」

「何かでもあったのか?」

「いいえ。でも、私のものとはうから。が自分の味方を攻しているのがおかしくて」

以津真天が向けたの先に自身もを向ければ、そこには夜にれた琴をく姿がある。妖琴の音をいた途端に鬼たちはをグラグラとらし、あまつさえ味方のはずの鬼に猛威を振るっている姿がある。

「あぁ、たまにはったものを与えてみるのも良いと思ってな。彼には魍妖を与えてみたんだ」

「そう」

「なかなか、あれはえげつないな」

苦笑交じりに言えば、以津真天はそれ以上何も言わなかった。

日夜の木の下へ通いけ、博雅からの酒盛りのいもそっちのけだったのは事だ。加えて、夜のほとんどは妖琴の元へれているようになり、日を重ねるにが伸びているがする。

「おい、晴明!最近のお前の腑け具合はどうにかならないのか!」

「……そう言われてもな」

「仕事の最中でもをいたようにぼんやりしやがって。そんな子じゃ、いつか鬼に食われるぞ」

「そのような失をするわけがないだろう。……だが、忠告感する」

不嫌そうな博雅に言われた事にはえがあった。前までは都のに尽力を尽くす事だけを天命にしていていたというのに、今では夜を待つ事ばかりをにしているがあった。清明の事も忘れかけ、偶然つけた大天狗の羽根で博雅がいでいようと、それが何なのか一瞬思い出せないくらいである。原因と言えば、妖琴とごす夜しか思い付かず、もうの木に行くのはやめようと心にめる。

だと言うのに、何故自分は今ここにいるのか。

づいたらいつものようにの木の下に来ており、目の前には琴をえる妖琴の姿があった。

我に返ったのなら踵を返すべきだろう。そう思い、足をかせば不嫌そうな声が引き止める。

「何へ行くつもりだ」

前までは「早く去れ」と言っていた口が言う言には到底思えない。

「明日は早いのでな。今日は早々に退散するつもりだ」

「ほう。ここまで来ておいて今更そう言うのか」

「元々来るつもりがなかった。何故今ここに自分がいるのかも不思だ」

素直にそう言えば、妖琴は目をめて笑う。

「ならば、早く去るが良い。る虫にかせる音はここにはない」

「手しいな。では、そうしよう。……あぁ、お前には申しないが、くはここには来ないつもりだ」

有言行をもとにキッパリ宣言すれば、彼は何故かおかしそうに笑う。

「いいや、君は来るさ。私がまずとも、君は来るだろう。明日の君はってそこにみ、自分の愚かさにく事になる」

「……」

「どうした?去るのではなかったのか?何故いつまでもそこにいる」

言でめば、嘲笑混じりに言われてハッと我に返る。くはここには来ないと心にめながら、久しぶりに何の子守もないままに寝所に潜った。しかしながら、朝が来るまで目はめたままで、意はハッキリとしているものの、身体の疲は昨日までが嘘のように溜まっていた。重たい身体を引きずりながら、博雅と神をれて都の鬼退治へと出向く。以津真天に二の引率をみ、自身はを使って周を探る。そんな中、不意に袖を引っられ、私は背後を振り返った。

「晴明、今日は博雅に任せてった方が良いと思うの」

「神……私は」

「式も晴明が体がい事をいてる。そんな状でっていたら、怪我をしてしまうかもしれないでしょ?」

そう言われて式に向ければ、いながらも以津真天が静かな目でこちらをているのが分かった。かれているというのは本当らしい。にいる妖琴は一切こちらを振り返らない。

「……すまない。今日は先にらせてうとしよう」

「うん。そうして」

不意に、妖琴の琴の音がこえてくる。音をいた混乱した鬼は味方をつけながら、以津真天が最期のトドメを打っている姿があった。そんな事よりも、先程微かにこえた音の方がになって仕方がない。これではいけないとかぶりを振り、博雅に事情をにいく。

しかしどうしてか、先にって寝所で寝ていたはずなのに、私はいつのにかあのの木の下にいた。まだ昼なので妖琴の姿はない。そこにホッとしながら、早く去ろうとするのに足が全く言う事をきかなかった。にでもなったかのようにそのにみ、ぼんやりとの木を上げる。

「——だから言っただろう?君は来ると」

背後からこえてきた染みある声に私は振り返らない。否、振り返れなかった。

「そこに跪いて乞うが良い。きたいのだろう?私のべを」

それまでかなかった足はまるで嘘のようにいた。言われた通りに膝を折り、の木をつめたまま息をしてあの音が奏でられるのを待っている。

「かせてやろう、思う存分。今度は立ち去るなどと言えぬように、その魂に刻んでやる」

いつもの位置に、妖琴が座る。雅に袖を翻し、せつけるように琴をえて。かにえた御魂のに、私は息をむしかない。

「ほら、近くに寄れ」

いてはならない。行ってはならない。そう思うのに、身体は自然と前にむ。

人を狂わせる音律の持ち主。それに加えて、人を狂わせる果のある御魂を混ぜれば、一体どれほどの果となるだろうか。それを今から味わうのだと思うと、ゾッとした。

「捕まえた」

第136章

大天狗见晴明穿着这么单薄竟这么直接地往雪山那处走去,急急忙忙跟了上去,张开羽翼遮挡在晴明的身前,为他抵挡下刺骨的寒风。

在雪花飘飞的这座山上,只有晴明和大天狗两个存在。身后的那扇门扉像是凭空出现一般,伫立在半尺厚的白雪之上。

晴明见状,本想开口告诉

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